ジャガーノート

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ジャガーノート

何日も小屋にこもってデータ解析していたダンがやつれた様相で飛び出してきた。 「ダン! どうしたの?」 眉をしかめるアイシャに、鬼気迫る表情でダンは語った。 「まずいぞ。聖者の行進が動き出す!」 「とりあえず落ち着いて」 アイシャはダンを小屋に連れ戻すと、椅子に座らせコップに注いだ水を差し出した。 「聖者の行進ってなんのこと?」  「もともとはこのAWエリアの埋め立て率上昇緩和のためのプロジェクトだった。新しくエリアを作るより、ゴミを圧縮して(なら)してより多くのゴミをこのエリアに捨てようっていうプランだ」 「まぁ、合理的よね?」
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