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「ゴミの圧縮を担うのは『ジャガーノート』と呼ばれる山車だ。高さ25メートル総重量150t。シロナガスクジラに相当するでかさを誇る。こいつが一万基投入され、隊列を組んで行進する」
「なっ……」
「ジャガーノートが通ったあとは草の一本も残らない」
ダンは顔をしかめた。
「本来まだ動くはずのないプロジェクトだ。おそらく俺たちの動きに気づいた奴がいる。そいつがBWの人間を殲滅させるためにプロジェクトを前倒しにしたんだ」
「あたしが止めてくる!」
怒りに燃えるアイシャをダンが止めた。
「待てアイシャ、このプロジェクトはメインコンピューター直轄なんだ。一筋縄じゃいかない」
「でも――」
「勘違いするなよ? 考えるんだ! 生き残るのは俺たちだ!」
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