75人が本棚に入れています
本棚に追加
「BWのSEをしていた頃は考えもしなかった。最凶ハッカーmoldが『シックス・センス』を使ってサイバー攻撃を仕掛けてきていたなんて。実際俺もこの目で見るまでは信じられなかったからな」
「私は意識を電波に乗せることができる。ただそれだけのことよ」
「それができる人間を、俺はお前以外に知らない。しかもお前は通信電波をジャックして、入り込んだプログラムを操作することができる」
「今更改めて確認するなんて。どうしたの、ダン? 何か問題でもあるの?」
「ああ……近いうちに、お前の力が必要となるだろう」
陰りのあるダンの表情を見て、アイシャは誓うように語気を強めた。
「あたしは……あなたが望むことなら、なんだってやるわ」
最初のコメントを投稿しよう!