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パンッ!パンッ!パンッ!……
「嫌ぁああああ!……」
逃がさないように女の腰をガッチリと掴む血管の浮き出ている筋肉質の両腕。肌と肌が激しくぶつかり合い秒を刻み突き立てる音と苦痛で溢れてくる悲鳴が夜の駐車場に響く。
程無くして悲鳴だけは鳴り止み、女はボンネットの上に身を預けて気絶していた。
2027年8月5日 2時9分 北海道小樽某海岸
月の光が寂しげに照らす砂浜、とめどなく打ち寄せる波音が聞こえてくる。
「やめてっ!やめてよ!」
「うるせーな!早くこっちに来いって!」
「もうどうにもならねーんだから、手間かけさせんなよ!」
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