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「OK。ここからなら右のようだな。……行くよ」
龍見は取り付けられているナビを見て、車のアクセルを踏み出した。
目的地は小樽市役所、推定時間はここから約1時間……走行中、十六夜の姿がちらほら見て取れる。こちらに気づき襲ってくる者はクロスレールを使って胸部を狙い撃ち込む。人間の姿はどこにも見つける事は出来ない。
約30分が過ぎた頃、十六夜の数が増したように思える。それは時間が経過する毎に増加していく。その中でも十六夜が十六夜を襲っている姿が見られた。伊邪那岐の効果は確かにある。だが、言われていた伊邪那岐の付着したクロスレールの弾数も残り僅かだろう。俺は襲って来る者以外には銃口を向けない事にしていた。
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