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「手当たり次第探すしかないって事か」
それから俺達は荒らされ破壊された1階の内部を詮索する。何体か十六夜の姿があったが、それも龍見が撃ち抜いていった。
最も奥の部屋、そこには開かない頑丈そうな鉄扉が存在していた。鉄扉の横にある壁に電子キーでも無い何かが取り付けられている。
「バイオメトリクス認証のキーか」
「バイオメトリクス認証のキー?」
「ああ、生体的特徴で開かれる扉の事さ。このタイプだと目で認証するみたいだね。……まぁ、これだけ厳重って事は、この先に地下がある可能性が高い」
「俺がやります」
俺は手刀を作り、その鉄扉を斬り裂いた。開かれる入口の先は明るく地下に通じる階段が存在していた。
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