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「遅いとか決めつけるのは早い!爺さん、日霊を知っているんだな?」
「……。これ一つしかない物を使ってどうすると言うのだ?」
高齢の男性は白衣の中から赤い液体の入った小瓶を出した。
「それが日霊……俺達にそれを渡してくれ。それがあれば俺達は救われるかもしれない」
「今の私にとっては不要な物。これをお前達がどうしようと関係無い。……欲しいなら持っていけ。そして、ここから出て行け」
投げ渡される小瓶、それを俺は受け取った。
「なぁ十六夜、これが日霊なのか?」
《……この嗅ぎたくもない臭い……日霊で間違いないだろう……》
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