万魔伝(ばんまでん)

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「爺さん、俺達と一緒に来い。ここに居ては、いずれ十六夜に殺されてしまう」 「そうです。俺達と一緒に来て下さい。ここから逃げるんです」 俺達の言葉を聞いて悩んだ様子を見せていたが、死にたくはないのだろう。高齢の男性は一緒に行く事を決断した。 三人になった俺達は急いで外に停めた車へと向かった。 「……龍見さん、これからどうするんです?」 「旭川にあるCROSSの支部へ行く。そこでマザーに見てもらい、日霊の増加生産の方法と弾に付着させる技術を教えてもらう。行くよ」 そう言って龍見はアクセルを踏み込んだ。
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