840人が本棚に入れています
本棚に追加
「……行こう」
龍見を先頭に俺達は旭川CROSS支部を後にした。
【希崎 美月】
隆弘が目を覚ます事は二度となかった。そんな事は知っている……でも、私はその場から離れる事は出来なかった。
異形の十六夜は今もその絶大な力で、他の十六夜を葬っている。そんな中、伊邪那岐を撃ち込まれていないだろう十六夜が近づいてきた。
隆弘が守ってくれた命……無駄には出来ない……私はクロスレールを握り締め立ち上がった。
すぐさま、頭部、首と撃ち抜き、私は決断する。空中で翼を羽ばたかせ、地上を我が物顔のように蠢くこの十六夜達を生きて殲滅する事を。
最初のコメントを投稿しよう!