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8月14日 15時12分
男二人と女二人を乗せた一台の白いミニバンが県道から逸れた林道を走行していた。
「ナビ的にはもうそろそろの筈。もうすぐだぞ」
たくましい二の腕でハンドルを握っている男性は歯並びが良い白い歯を見せて呟いた。
エアコンのせいで外の暑さなど微塵も感じない。
それよりも密閉された車内は冷え過ぎていて、私は多少の頭痛を感じていた。
揺れる車内、目指す道の左側に立て看板らしき物が見え始める。
徐々に鮮明となる物と文字、やはりそれは立て看板で〝この先 特別養護学校月神学園(つきがみがくえん)〟と書いてある事が解ったと同時に看板横に人が通れる程の細道が存在している事に私は気づいた。
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