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一気に貫かれたソレは隘路を押し開きながら最奥へと到達した。
「ああっ……んっ!」
汗ばんだリクの腕を掴んだまま首を反らした。
その引き寄せるような動きは狙ったものではなかったのだけれど、それで体の中心がさらに密着してゴリゴリと奥に当たる刺激に目がチカチカする。
腰がゆっくり動き始め、シーツの上で揺さぶられていると「はあっ」と色っぽい吐息をもらしたリクが動きを止めた。
「リン、あんまり締め付けないで。ヤバい」
リクの額に汗が滲んでいる。
舌を絡ませ合うキスで小休止した後、リクが上体を起こして腰をグイっと引き寄せた。
「一緒にイこうか」
腰の動きが速くなった。
激しく何度も打ち付けられる。
「っリク! ああっ……リク!」
すすり泣くような声で何度もリクの名前を呼んだ。
ソレが質量を増して薄い膜越しに熱いものを吐き出すのを感じながら、わたしも一緒に果てたのだった。
この夜は、この1回では終わらなかった。
2回目はもっとたっぷりと時間をかけて愛し合った。
戻るべき場所に戻って来た。
リクの腕に抱かれ、そんな充足感に満たされながら眠りについた。
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