オルレアンの乙女

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オルレアンの乙女

あなたは神を信じますか? これは神を信じぬいた1人の少女の 幼き記憶 彼女はこの世に生を受けるには透明すぎた この世で生きるには幼すぎた これは透明であり続けようとした1人の少女の 幼き戦いの記録です 西暦15世紀初頭 フランス北東部、ロレーヌ地方ドンレミ村。 ─ 100年戦争末期 ─ この時代、人が犯した罪は、 報いの輪廻となって絶え間なく人類(とがびと)を責め続けていた。 そんな暗黒の時代、人々は救世主を求め たびたび英雄を生み出す。 そんな時代の必然が1人の救世主を生み出した。 後にオルレアンの乙女と呼ばれる 聖女ジャンヌ・ダルク、 その乙女が誕生しようとしていた。 時代の闇が深ければ深いほど、 その光りは眩しく輝く希望の光りとなる。 まだ国家と言う概念(がいねん)希薄(きはく)だった時代、 その少女はフランスの田舎(いなか)の農村で誕生した。 当時フランスは度重(たびかさ)なる屈辱的な敗戦で 軍事力も国力も瓦解(がかい)し、 その指導力は失墜(しっつい)しきっていた。 ペストの流行、度重なる戦乱、 誘拐、略奪、強姦、死の折り重なる時代、 極限まで過疎化の進んだ村からこの物語は始まる。 ─1─ 《時代背景》 【この時代を現代的に簡単に説明すると、 現代で言う政府と言うものはなく、 フランスと言っても今のフランスの辺りに 住んでいる人達という概念でしかなかった。 当時は騎士(暴走族)(代々暴走族をやっている 由緒正しき騎士)が自分は偉いと思い込み、 ここは俺のシマだぞと勝手に抗争を 繰り返していた。 だが新型兵器が開発されるにつれ、 個人の力で幅を効かすのは不可能になる。 お前たち雇ってやるから配下になれと国王。 この時フランスに住む国王の配下の (暴走族の総長) 移民の領主(日系二世)がイギリスの国王になる。 そしてフランスの国王が死ぬと、 次の跡取り争いになる。 そこにイギリスの国王、元フランス人の (外国の血の上混じった二世)が跡目争いに参戦。 もしこのイギリスの国王が勝っていたら、 イギリス国王だからフランスは イギリスになっていたのか、 元々フランス人なので、 イギリスがフランスになっていたのかは微妙。 つまりフランス対イギリスではなく、 色々な民族のいるフランスで抗争していた。 フランスで戦っていた違う家系となる。 人種というほどには、まだ枝分かれしていない。 フランスと言う国家をつくるための戦い。 フランス人どうしの戦いである。 いや「おまえイギリスの王だから フランス人じゃないだろう」と イギリスの王のフランスの領地を没収した。 これに激怒したイギリスの王は、 「国籍でいうなら元々はフランス人だ。 いや血筋的にはフランスの王だ」 これが泥沼の戦いになり100年続く。 現代の国境で考えればイギリス対フランスに なるが、そもそもこの時代にはっきりとした 国境はない。 あくまでフランス人同士の跡目争いであるが、 イギリスの王なのでイギリスの兵も使う。 現代的に考えれば、イギリス対フランスと とらえがちになるが誤りである 】
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