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ずっと味わいたかった
まだ入りきらなかったがこれが限界と感じたのか、橋田は息を吐くと律の腰を抱え直した。
「あ、ん……」
挿入の角度が変わり、律は甘い声を放った。
「感じる? きみの中に、私が入ってます」
「はい……」
「はぁ、これが律先生の中か……ずっと味わいたかった……」
「あ、あ……」
橋田は律にきくことなく、腰を動かした。性急な動きに、律は戸惑った。でもそれだけ求めていたのだと思うとうれしくて、律は抵抗しなかった。
繰り返し中を擦られる。敏感になっている内壁に絶えず刺激を与えられる。
すぐに橋田の先走りがあふれたようだ。
それが潤滑剤となったのか、より強く、より激しく、橋田は更に思うままに律を抱いた。粘りのあるもので中をかき混ぜる音が部屋に響いた。
抱き合いながら、唇を合わせた。律は言われなくても唇を開ける。橋田は律の口内でも、好きなように動いた。
唇と唇。そして、下のひとつになっているところ。橋田とつながっているところが、火がついたように熱く疼く。
未経験の律の体は、あっという間に快楽に溺れていく。痛みはあるが、上回るほどの気持ちよさに、律は喘いだ。
「あ、ん……あぁ、あ……」
律は橋田にしがみついて、体が弓なりになる。
橋田が与えてくれる愛情を受け止めきれない。高さがわからない快楽の山をどこまでも駆け上がる怖さを感じていた。
「はぁ……すごいな……きみの中は……私に絡みついて、きつく搾りあげる……」
「ん、ん……あ、あぁ、あ」
「はぁ、あぁ、いい……いい……」
橋田が恍惚とした表情を浮かべている。
「律……出すぞ」
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