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とりあえず、考えないようにするために早くに来て仕事をしようと思った。
「ガラッ」
「おはようございます...」
居たのはただ1人、江頭先生だった。
「あ、おはよう。昨日ぶりだね。」
えー!!!
そうだ、江頭先生の朝は早い。
なんだこれは江頭先生に会いたいがために早く来たみたいじゃん。
ヤバいヤバい。2人きりはマズイ。
なんでマズイかって?
私は感情を表に出さずにはいられない性格をしている。
とりあえず、自分の机に向かおう。
そう思い、江頭先生の机の後ろを通り過ぎようとしたとき。
「あっ、丸内先生。」
急に江頭先生が立ち上がってこっちを見る。
こっちを見たかと思ったら手が伸びてきた。
えっ。
「先生、ご飯粒付いてるよ。しっかりしてね。」
「あっっ!すみません!ありがとうございます。」
思わず頭を下げる。
び、ビックリしたぁ。
頭をあげると江頭先生の顔が目と鼻の先にあった。
もう、だめだった。
「江頭先生、好きです。」
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