出産、、、そして卒業

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哲也の家についた。 「 私、優希だけど開けて」 ガチャッ、ドアが開く 「 雅は!」 「 あ〜2階」と、哲也。 私は2階に向かう 「 雅!」 「 優希〜」と、抱き着いてきた雅は 薬でラリっていた。 私は思わず大声で 「 雅何してるの!」 「 帰るよ」 なのに雅は 「 なんで〜優希がいるのぉ」 「 え〜帰るのぉ」と、ラリっている。 私は、雅を抱きかかえるようにして連れて行きタクシーに乗せた。 私は雅に 「 家に帰って、寝ようね」 「 愛末ちゃんも、雅の事待ってるよ」と、優しく言うと。 雅が 「 う〜ん」 「 ヨシが…ヨシが…」と、泣き始めた。 私は雅の体を抱き寄せ、 よしよしと撫でる。 雅が傷つき苦しんでいる、 ヨシのせいだ! あのクソ男、いい加減にしろ! 私は心底、ヨシにムカつき腹が立った。 そうしている内に、家に着く 「 雅、家に着いたよ」 「 降りるよ、足元に気をつけて」 雅のお母さんが 迎えにでてきて 「 優希ちゃん、ありがとうね」 「 優希ちゃんもあがってって」 「 お茶でも飲んでいって」と、 言ってくれたので、お邪魔することに。 雅は直ぐに眠ってしまった。 「 愛末ちゃんのお顔みても良いですか」と、聞くと お母さんは、嬉しそうに見てってあげてと言ってくれた。 眠っている、愛末ちゃんの 可愛いこと。 本当に、可愛い顔をして眠っている。 こんなに、可愛い子供が居るのに 自分で、望んで産んだ子なのに… 私は切なくなった。 なんと、人とは自分勝手なのだろう。 私の母もそうだった、 私を産んで直ぐに離婚。 夜の仕事をして、私を育ててくれたが、 私は全然幸せではなかった。 母はいつも酔っ払っていて、 朝ご飯も、夕ご飯も、 作ってもらった事は殆ど無い。 いつも既製品の物が、 テーブルの上に置いてあるか、 お金が置いあるだけ。 弁当も自分で作っていた。
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