2人が本棚に入れています
本棚に追加
哲也の家についた。
「 私、優希だけど開けて」
ガチャッ、ドアが開く
「 雅は!」
「 あ〜2階」と、哲也。
私は2階に向かう
「 雅!」
「 優希〜」と、抱き着いてきた雅は
薬でラリっていた。
私は思わず大声で
「 雅何してるの!」
「 帰るよ」
なのに雅は
「 なんで〜優希がいるのぉ」
「 え〜帰るのぉ」と、ラリっている。
私は、雅を抱きかかえるようにして連れて行きタクシーに乗せた。
私は雅に
「 家に帰って、寝ようね」
「 愛末ちゃんも、雅の事待ってるよ」と、優しく言うと。
雅が
「 う〜ん」
「 ヨシが…ヨシが…」と、泣き始めた。
私は雅の体を抱き寄せ、
よしよしと撫でる。
雅が傷つき苦しんでいる、
ヨシのせいだ!
あのクソ男、いい加減にしろ!
私は心底、ヨシにムカつき腹が立った。
そうしている内に、家に着く
「 雅、家に着いたよ」
「 降りるよ、足元に気をつけて」
雅のお母さんが
迎えにでてきて
「 優希ちゃん、ありがとうね」
「 優希ちゃんもあがってって」
「 お茶でも飲んでいって」と、
言ってくれたので、お邪魔することに。
雅は直ぐに眠ってしまった。
「 愛末ちゃんのお顔みても良いですか」と、聞くと
お母さんは、嬉しそうに見てってあげてと言ってくれた。
眠っている、愛末ちゃんの
可愛いこと。
本当に、可愛い顔をして眠っている。
こんなに、可愛い子供が居るのに
自分で、望んで産んだ子なのに…
私は切なくなった。
なんと、人とは自分勝手なのだろう。
私の母もそうだった、
私を産んで直ぐに離婚。
夜の仕事をして、私を育ててくれたが、
私は全然幸せではなかった。
母はいつも酔っ払っていて、
朝ご飯も、夕ご飯も、
作ってもらった事は殆ど無い。
いつも既製品の物が、
テーブルの上に置いてあるか、
お金が置いあるだけ。
弁当も自分で作っていた。
最初のコメントを投稿しよう!