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朝起きると、知らない男の人が
パンツ1枚で、
「 おはよう」なんて日は
日常茶判事。
私は、母親の顔色を窺い
その男達の顔色も窺う。
小学生の私はそうする事しか
出来なかった。
母親の機嫌が悪くならないようにと、気を使い。
いつか、捨てられるかもと言う
不安な日々を送っていたあの頃、
早く大人になって自由になりたかった。
男に頼るだけの、人生だけは
送りたくないと思っていた。
だから、雅には
男に振り回されて、頼るだけの
虚しい人生は送ってほしくないと、
自分の力で、生きてほしいと、
雅に強くなってほしいと願っていたが、
私の思いとは別に、雅は日に日に病んで行く。
哲也も変わってしまった、
あんなに!薬づけの兄を嫌っていたのに、今は自分が薬づけ、、、
雅には、哲也には近づいたらダメだと、何度言っても駄目だった。
相変わらず、哲也の家に入り浸り
薬づけの日々。
ヨシは女遊びばかりしている。
私達も、自分の生活がある、
雅にばかり、構ってられない。
そうして冬
になった頃、
由香が結婚したと、、、
皆んなが
「 誰と結婚したの?」
「 聡とはまだ結婚出来ないよね」
「 えーどういう事?」と、
色々と調べたら、
他の年上の男と結婚していた。
そしてなんと!聡は少年刑務所に。
由香の事で、その男と言い争いになって、その男に大怪我をさせてしまい逮捕されて、少年刑務所に入る事になってしまったらしい。
聡は父親の事があって以来、
生活も荒れていたから、
由香も他に男を作ったみたいだが
それにしても酷い話だ。
由香には聡を支えてあげて
ほしかった。
皆んなも
「 やっぱり由香はクソ女やよ」
「 前から、1番自分が大事で
簡単に人を裏切る奴だったもん」
「 聡が可哀想」と。
まあ!由香とは関わる事はないから
勝手に好きに生きればいい、
さようなら!と思った。
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