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友の死
そして高校3年。
5月のある日、
雅から、着信がきていた。
お昼に着信があったようだが、
学校の後バイトで、
気がついたのは、夜遅くだったので
寝てしまい、
そのまま連絡をするのを、忘れてた。
それから3日後、友人から
連絡がきた。
雅が自殺したと!!!
電車に飛び込んだらしいと。
私はパニックになった!
「 えッ!うそ!」
「 いつ!なんで、、、」
「 ホントに!」
「 嘘でしょ!」
「 なんで、なんで、なんで」。
皆んな、私の家に集まってきた。
そして
「 どういう事」
「 自殺なんて」
「 本当に自殺なの?」
「 最近、連絡とってた」
「 どうして、考えられないんだけど」
「 最近、雅、誰と居た?」
「 雅、最近どんな感じだったの」
誰もが、最近の雅の事は知らなかった。
「 子供は」
「 ヨシは」
「 これから、どうする」と、
口々に皆んなの思いが、溢れる。
私も、色々な思いが
頭の中でグルグルと、、、
何がなんだか、整理がつかない。
皆で、お通夜に行き、
次の日はお葬式に行った。
雅のお母さんも、お姉さんも
憔悴しきっていて、
話しかける事も出来なかった。
傍らに小さくて可愛い女の子が
不安そうな顔をして座っている、
雅の子供、愛末ちゃんだ。
私も皆も、現実に打ちのめされる
誰も何も言葉が出てこない。
ただ涙だけが、止まらず流れ落ちる、
悲しくて、悔しくて、虚しくて
辛くて、ただ辛くて
悲しくて、悲しくて、、、
ただ時間だけが、過ぎていく。
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