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闇…病みは続く!
19時、インターホンを鳴らす。
「 はい」
「 こんばんは、優希です」
「 待って、今開ける」
ガチャ!ドアが開く。
私「 あっ、お久しぶりです」
「 久しぶり」
私「 今日は、お時間をいただいて、ありがとうございます」
「 あがって」
私「 お邪魔します」
「 元気にしてた」
私「 はい」
「 …………。」
「 雅の事でしょ」
「 はい、そうです」
「 雅のお姉さん」
「 私、どうしても雅が自殺したとは、思えなくて」
「 ずっとモヤモヤした気持ちが
拭えなくて」
「 約この6年間ずっと考えていて」
「 私…………」
「 私なりに色々と、調べて」
雅の姉は何も話さず、
ずっと私を見ている。
私の心臓は【バクバク、ドキドキ】
今にでも爆発してしまいそうだ!
緊張して、体も固まり
声も微妙に震える。
私を見透かす様な瞳に、
怖気つく私に。
雅の姉は
「 で!何が聞きたいの」
「 何を言いにきたの!」と。
私はビビり過ぎて、
「 はい」
「 あの…」
「 こんな事…聞いて良いのか」
「 ……」
言葉が出てこない。
「 ウザイんだけど」と、姉。
「 すみません」
私は大きく心呼吸をして、
「 雅は自殺では、ありませんよね」
「 お姉さんが…」
「 お姉さんが関わっていませんか」
「 あの日、お姉さんは家に居たと言っていましたが」
「 そのアリバイを証明した、
お母さんは彼氏と出かけてて」
「 家には居ませんでしたよね」。
「 私は、あの日何があったのか
本当の事が知りたいんです」
「 雅が本当に自殺したのか」
「 もし…自殺では無かったのなら」
「 自殺じゃなかったら」
「貴方に何が出来るの!」
「 あの子の自殺を止められた?!」
「 助ける事が出来た」
私「 ……」
姉は言う
「 面倒臭いんだけど」
「 雅の事は、終わった事だし」
「 今更、アンタの自己満足の為に、私達を巻き込まないでくれる!!!」
言葉が出てこない代わりに、、、
涙が溢れて止まらない、
拭いても拭いても、
涙が止まらない。
そんな時間が
どれ程経った頃だろう。
姉が、ポツリポツリと
話し始めた。
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