天涯の花

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村を賑わす噂の的、 相撲取りの娘達は 重大な岐路に立たされていた。 戦況芳しからぬ時節、 いよいよ巡業は難しく  「何人かはこの村で   下働きでも探すか…」 小屋主夫婦から提案が。 というのも  「“薫風”を嫁に欲しい」 そんな男もいたから 戦争からも遠いこの山村で 活路を見出す者はそうして、 残りの者は順次、 小屋主が北関東の故郷へ 帰る道中に行き場を探す… ……そんな状況であった。
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