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それから数週間が過ぎ、私の誕生日当日。
仕事後に待ち合わせをしてホテルのレストランに向かった。 高層階だから夜景が綺麗だし、雰囲気もバッチリ。
私の緊張も色々な意味で最高潮に達していたけど、バレないように必死で笑顔を作る。 悟も緊張してたりするのかな。
「理沙、誕生日おめでとう。これプレゼント」
きゃー、ついにきた!
「嬉しい。ありがと……う」
こないだ見た小さい箱が出されると思いきや、目の前に置かれたのは同じブランドの平べったい箱。
頭の中にハテナマークが浮かぶ。
「開けてみて?」
「う、うん」
中に入っていたのは、私好みのシンプルなネックレスだった。
とっても可愛い。
可愛いんだけど……、あれ?
「理沙に似合うと思って。気に入ってくれたら嬉しいな」
あ、まずは誕生日プレゼントってこと?
もう!そんなに奮発しなくても良かったのに。
「嬉しい、ありがとう」
偽りではない笑顔を向けると、悟がニコッと微笑んだ。大好き。
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