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真実の愛
「ようこそお越しくださいました。お会いできて光栄です。ミス ウッズ」
「マーガレットでいいわ。引き受けてくださって感謝いたします。クラークさん」
ノアの事務所にやって来たのは、あの写真のブロンド女性であった。彼は慣れた手つきで上着を預かり、それをラックへ掛ける。出された紅茶は彼女も愛飲する高級茶葉で、この時点でマーガレットはノアに対してかなりの好感を抱いた。
「実は私、今の今まで疑っておりましたの。思い通りの夢を作り出せる人がいるなんて。けど、貴方なら信じてみても良いかもしれないわね。あのバーテンダーの子にもっとチップをあげたら良かった」
バーテンダーというのはエマのことである。彼女は高級クラブのバーテンダーと死体処理の仕事を掛け持ちしている。死体処理は単純にお金になるから、バーテンダーの仕事は金持ちのコネを作れるかもしれないと思ってのことらしい。二年前クラブで勤務中のエマにノアは声をかけた。「条件の合う人間を見つけたら、夢屋の話をしてほしい。上手く仕事に結びつけば報酬を渡す」という取引で。
「それで、本当に出来るのかしら?」
「はい、出来ますよ。私なら」
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