警察省

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「つまり、師匠の手引きでお前もパーティーに潜入するってわけか? たった一人で? 危険すぎる」 「ん゛〜〜〜…… 自分でもそう思う!!! だあ、なんで俺はこんなに頼りないんだあぁ!!」  ガクッとうな垂れるエリックが哀れで、ノアは小さく溜息を吐いた。 「でもまあ、お前がそんなに信頼を寄せる人物なら、夢の依頼は引き受けよう。潜入は無理でも、パーティーの詳細を後日聞き出せれば十分だ」  エリックは一転顔を上げて、救われたような笑みを溢した。その長く逞しい腕を広げハグのサインをして見せるが、ノアは「そこまではやらん」とそっぽを向いた。  それでもエリックは嬉しそうだった。 「ありがとうな、ノア! やっぱ持つべきものは兄弟だぜ! はあ、でも俺にしては頑張った方だったのになあ。あ〜〜、あと少しだったのになあ、IDEOのパー––––」  カランと夢屋の扉が開かれた。二人が視線を向けた先にいたのは–––– 「あ、ごめんなさいお話し中に。……今IDEOのパーティーの話してました?」  上着を濡らした立花蓮也が立っていた。  
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