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到着
暁?「ちょっと、これ落ちてないか!?」
バラム《結界の中におるから心配ない》
暁?「今まで結界の中にいて移動してたのか?!」
このひと何でもありだな...と密かに思うと同時に「もういいや...」と、諦めていた。
暫くして音が止むと白い空間が少しずつ消えていき、開けた場所にいた。
(ここがシルバーダていう星か、空気が澄んでいるのがわかる、地球とは大違いだな。)感想を述べているとバラムが再び現れ地面に降りてきた。
バラム「どうだ?良い所だろう、気に入ったか?」
暁?「まあ、一面から見れば風波も気持ちいいし良いとこなのはわかるけど、気に入ったはまだ早いんじゃないかな」
バラム「うむ、では今から私の家に行くとするか」
そう言うと、暁を抱えて飛び立った。
暁?「うわーー!!!」
ー5分後ー
バラム「着いたぞ」暁を下へ降ろした。
暁?「結構なスピード出てたんだけど、めっちゃびっくりしたわ」
バラム「そうか、ゆっくりで飛行したんだが」
暁?「あれで遅いほうなのかよ...」
そう思いつつ顔をあげると、前にいた自分の家とは比べにならないくらい大きな家だった。
暁?「でっか!こんな大きい家に一人で住んでんの?」
バラム「そうだな、特にすることもない場合は書斎に行って本を読むことしかないからな」
暁?「へー、それでこれから僕はどうすればいいの?」
バラム「そうだな、まず最初にこの星について勉強し、それから変化した体にもなれてもらうように特訓する。これから忙しくなるぞ息子よ」
暁?「まあ大体そうだろうなとは思ってた。あと息子っていうの止めて。もう人間じゃなくて龍人になったから、新しい名前を考えなきゃ」
バラム「そうだな!では私が素晴らしい名前を...
暁?「あ、それは自分で考える」何故に!?」
軽く断られ少し落ち込むバラム。
(この体の色は白と涼しい色がした水色みたいだな。まあ、そんなに考える必要もないなし咄嗟に思い付いた名前でもいいか。)
暁?「今日から僕の名前はサクリアにする」
バラム「サクリアか!良い名前ではないか、流石私の子供だ!」
サクリア「違うだろ、いや今は違わないけど...」
喜ぶバラムに対してサクリアはため息をついていた。
(前の事を引きずっても意味ないな。よし!新しい第二の人生で頑張っていくか)
意気込むサクリアだが...
バラム「これからは私の家族なのだからサクリア・レインだ、宜しくなサクリア」
サクリア「こちらこそ宜しくお願いします、父さん」
そこ言葉を聞いた途端、バラムの体が振るえていた。
サクリア「父さん?どうした大丈夫?」
バラム「サクリアが私の事を父さんと呼んでくれたーーー!!」
サクリア「うお!?」
その瞬間、サクリアはバラムに抱き締められていた。
サクリア「ちょっと何!急に抱き締められると動けないんだけど!?」
バラム「もう一回父さんと呼んでくれ!」
サクリア「今離してくれないと呼ばないよ!」
そう言うとバラムは手を離した。
サクリア「ったく、びっくりするからやめてよ。」
バラム「すまんすまん、つい嬉しくてな。やっと家族になれてついな。」
サクリア「本当は?」
バラム「やっと皆に私の息子だと自慢出来る。」
(この龍神なんか抜けてないか?まあそんなことはどうでもいいか)
ここから、サクリアの新しい人生が始まった。
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