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その日は祝日でしたが、私はもともと出勤の予定でした。
とても仕事にはいけないので代わりの人に大急ぎで連絡して休みを取り、私と夫で次男を四六時中見張ることにしました。
祝日なので病院は休診。まだコロナかどうかもわからないけど、とにかく熱が高いので「冷たいのいやー」と嫌がる次男を冷やしまくることにしました。
咳をしていないし発熱しか症状がないので……ほんとに他の病気と区別がつかないんです。
熱は38~39度を行ったりきたり。
窓は全部三重ロックしてあるので換気もできない。でもこういうときは優先順位をつけてやるしかないと割り切って看病しました。
ベッドシーツを敷きかえたりしてると、ツンデレ(95%はツン)の長男がひょっこり下りてきて、わざわざ次男の前に座ってグラノーラを食べてました。
普段なら絶対しないので、多少は心配してくれてるのかな……
長男は「おまえ昨日マジやばかったな」と言いましたが、全然おぼえてないという次男。
あとから夫が聞いたところによると「何かに○○しろってなんか命令されてるかんじやった」と言っていたそうです。
私には「なんか怖い夢みた」と言ってました。
その日は熱で目がドロンとしながら「ひまひま~」ともだえる次男の様子を見ることで1日が終わり、また恐怖の夜に。
二階は三重ロックに加えて雨戸も閉め、寝室の出入り口は親のベッドでふさぐことに。次男が部屋を出るには親二人をまたいでいかないといけない感じにしました。
夜22時には39.8度。解熱薬を飲ませて寝かしつけたものの、やっぱりうなされる次男。呼吸もスースーいい感じかと思えばピタッと止まったり、寝言を言ったりとこっちもヒヤヒヤしました。
深夜に「わっ!びっくりした!」と飛び起きたので何事かと思ったら、汗びっしょりで涙をこぼしてる。
「どうしたの?」と聞いたら「夢の続きかと思った…」と言いました。なんだか要領のえないことをもにゃもにゃ言って「なんか怖い」とポツリ。
「パパとママが守ってるから大丈夫だよ」と言うと「答えはひとつだけ?」と返ってきたのです。
ええと……元気なときも不思議発言の多い次男ではありますが、普段の受け答えを考えてもちょっと熱せん妄っぽいな、と感じたので「答えはたくさんあるよ。どれでも大丈夫」と返したら、少し考えたあとに「わかった」と言って眠りました。
そのあとは心配になって胸がきりきりし、ほとんど眠れませんでした。
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