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瞳ちゃんのお父さんが急にそんなことを言ってきて、それには首を傾げる。
そしたら、またカメラを構えてあたしを見てきて・・・
「胸と下半身と・・・あとは、顔。
傷が沢山ついてる・・・。
引っ掻き傷みたいな傷が・・・。」
その言葉には・・・
その言葉には・・・
泣いた。
泣いたけど、笑顔で。
「瞳ちゃんのお父さんだもんね、そんな感じなんだ~!!」
「瞳の方が天才カメラマンだけどね。
・・・傷痕だけど、まだかさぶたにもなっていないくらいだね。」
「今朝やっと血が止まったからかも!!」
今朝のオーシャンとの会話。
そこでやっとオーシャンがあたしのことを愛してくれていると知れたから。
あたしはこの胸の膨らみも女の下半身も、男みたいなあの男と同じ顔も・・・“木葉”にソックリなこの顔も・・・何度も引っ掻いていたのかもしれない。
あたしが少し涙を拭いていたら・・・
「矢田部長、お久しぶりぶりです。
・・・木葉さん大丈夫?」
オーシャンがあたしの隣に立った。
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