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そしたら・・・ 「・・・わ!!!!」 と、瞳ちゃんのお父さんがカメラを構えながら大きな声を出した。 それに3人で驚いていたら・・・ 瞳ちゃんのお父さんが目を見開きながらカメラから目を離してオーシャンを見て・・・ それからまたカメラを通してからオーシャンの方を見て・・・。 「剛士君・・・呼んできてもらえるかな・・・?」 と、凄い焦っている空気で言ってきた。 「木葉さん、この方は?」 オーシャンに聞かれたので「剛士の奥さんのお父さん」と答え・・・ それから、瞳ちゃんのお父さんに聞いた。 「どう見えましたか?この人。」 オーシャンの大きな背中を手で少し押しながら、瞳ちゃんのお父さんの前まで歩かせる。 「あの・・・剛士君を・・・。 すぐに呼んできてもらいたい・・・。」 瞳ちゃんのお父さんがアワアワとしているのでオーシャンもそれに少し驚いている。 なので、あたしは明るく笑いながら聞いてみた。 「瀕死みたいな感じに見えるでしょ!? これでも少しは生き返ったんだよ~!!」 あたしが明るい空気を重ねたら瞳ちゃんのお父さんが少し落ち着いた。 カメラマンを構えたまま、怖いくらい真剣な空気を纏っている。 「灰色に見える・・・。 身体中全てが灰色に見える・・・。 これは凄く危険な状態で・・・すぐに対応しないと最悪なことになる可能性があって・・・。」 それには自然と笑いながら言ってしまう。 「少し前までだったら真っ黒だったと思うよ!! 真っ黒なまま・・・死んだままそれでも生きてきたような人だから!! それなのに部長になるくらい仕事もやっちゃう人だったからね~!!」 あたしが明るく楽しく笑うと矢田さんも笑っている。 「こっちでも部長になったらしいね! 短期間でよくやったよ、あんなに真っ黒だったのに!!」 「・・・仕事をするということは命を削るということですから。 命が削られていなければ仕事をしているとは言えないので。 その対価としてお給料をいただくので。」 オーシャンがそんな激し過ぎる返事をしたけど・・・ 「オーシャン、死んでたから命ないからね? 命がないのにそんなに仕事が出来てたから驚きなの!!」 あたしが笑いながら言うと矢田さんも瞳ちゃんのお父さんも笑っていた。 オーシャンだけは複雑な顔をしていたけど。
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