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最終回
西暦6999年。
獣人化する人間たちが争っていた時代から2000年の時が流れた。
「平和」とは絶対なる常識、この世界は誰一人争う事の無い世界。
空飛ぶ車も、超ハイテクスマホも、どんな病気も一瞬で治せる薬も、皆が当たり前の様に所持している。
西暦2000年頃の世界とは他に何が違うのか?
それはとある女子高生たちの会話からでも、垣間見る事が出来る。
「ねえねえ、なんか大昔の地球ってさ。国のリーダーとか会社の重役ってほとんど男だったらしいわよ」
「えー⁉マジ?」
「マジマジ!だからさ、戦争は起こるし会社はルール無視のブラック企業ばっかりだったみたいよ」
「うわあ、やっぱり男って駄目ねえ、男なんか種出して死ぬしか使い道無いのに」
「そうそう、しかも大昔の男ってチンコ外せなかったみたいよ」
「はあああ⁉ワイヤレスチンコじゃないの?」
「うん、しかも種出した後も平気で生きてたみたいでさ、生涯に何回も射精するらしいよ」
「えええ⁉でも、そんなの子供出来過ぎてしまうじゃん」
「それがさ、射精のほとんどはソロプレイで種を出していたんだってさ」
「なにそれ?ブロイラーの鶏じゃん!ウケるぅ!」
「でしょ、ホント男って何の価値があるの?」
「無いわよ。なのに今度、男女雇用機会均等法ってのを国会に提出するらしいの」
「はあああ?男が私たちと平等?無い無い、ぜ~ったい無い!」
「だよね、私もさいずれ出産するけど、(十数人生まれた中から)男だけ捨てるわ」
「それがいいよ」
「それはそうとさ・・・」
「何?」
「私たち・・・どうする?」
「どうするも何も卒業したらすぐに結婚しよう!幸せにするよ!!」
「ホント⁉嬉しい!!」
「・・・そう言えばさ・・・結婚も昔は男女でしてたらしいわよ」
「ありえな~~~~~~い!」
ー終ー
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