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最強ではなく最恐
「てめえが八津方か?俺様は須穴嵐た!さあ、殺しあおうぜ!」
「来い」
この世界に話し合いは無い、戦闘態勢に入る2人。
「うっしゃああああああ!!」
早速、獣人化する須穴。
「先に種明かししてやるぜ、俺は希少種だ」
「な、なんだとお・・・」
また希少種か、勘弁してくれよ。
口には出さなかったが気が重くなる八津方。
「俺はラテールと同化したイタチ人間だ」
「イタチ・・・ラテール?」
イタチの特徴で戦闘に役立つものは無い、だが希少種ならば警戒しなければならない。
「チンコブレード!」
八津方は抜刀ならぬ抜チンコして構えた。
「行くぜ!」
先に仕掛けたのは須穴。正面からパンチを繰り出す。
ぽにょん!チンコブレードで受ける八津方。
すかさず蹴りを放つ須穴、しかしこれも余裕のタイミングで躱す。
(なんだ?普通の攻撃だぞ、これが希少種?もう少し様子を見るか・・・)
構える八津方。
「どうした?来ないのか!ならばまだまだ行くぜぇ!」
またしても正面からパンチを繰り出す須穴。
なんなく躱す八津方。
単純な攻防が繰り広げられる。
そして・・・
「うっ!」
「スパイダーネット」
須穴は身動きができなくなってしまった。
読者の皆様は「コイツ、蜘蛛人間のくせに全く糸使わねーな」と思っただろうが、チンコブレードが強すぎてなかなか使用する機会が無いのだ。
しかし、こういう正体が読めず近づくのが危険な相手には、蜘蛛の糸は有効なので、八津方は久々に使う事にしたのだ。
「貴様に何の能力が有ろうと動けなければ意味は無い」
「ぐぐぐ!」
「死ね!」
チンコブレードを振り下ろす!!ぱぴゅん!!
「む!!」
チンコブレードは空を切った。
確かに須穴の手足は糸でロックされている、だが胴体は糸についていなかった。
須穴は体をツイストさせた、顔は正面のまま体は真後ろを向いている。
そして元に戻る反動で糸から脱出!
斬撃を空振りさせて背後を取った。
「くっ!」
振り向きが間に合わない!背後を取られたままだ。
須穴はイタチの強力な前歯を、八津方の首元に喰い込ませた。
「ぐあああ!そ、それがラテールの能力か!!」
ズブブブ!!!!どんどん前歯が首元に喰い込む!
背後から密着されていてチンコブレードが届かない。
「ひゃった!(勝った)ひょれのひゃちだ!(俺の勝ちだ)」
八津方の首元に食らいついたまま勝利宣言する須穴。
「くそ・・・、この技は・・・この技だけは使いたくなかった・・・失敗すれば俺は・・・命を失う」
だが、やるしかない!数秒後には首の神経に前歯が届いてしまう。
「くらえ!ポコチンイットウ流奥義ガマン汁ビーム!!」
当然だが、須穴は今、八津方に前歯を刺しているので口が大きく空いている。
八津方はチンコブレードの先端からガマン汁を放出!
須穴の口内に流し込んだ。
男が男のあの汁を飲む・・・いやもう想像もしたくない・・・おえっ!
「うぎゃああああああ!!」
差し込んでいた前歯を抜いて後ずさる須穴。
「ふう、助かった」
「おえっ!!てめえ!何てことしやがる!!うおえええ!!!気持ち悪っ!!」
何度もぺっぺっと唾を吐く須穴。
口の中の不快感を拭おうと躍起になっている。
その事に気を取られるあまり・・・
「この野郎・・・あれ?どこ行った⁉」
八津方を見失った。
「ここだ、今度は俺が背後をとったな」
「しまっ・・・」
言い終わるより早く、須穴の首は胴体から離れた。
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