頬に落ちる、透明な君

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(月曜日の授業、ホントに最悪…) 夏休みを控えた7月のある月曜日。 友達のいない俺は、昼休みに1人外に出て学校の中庭にある椅子に座っていた。 友達のいない陰キャの昼休みといえば、ぼっち飯はまず確定事項だ。 しかし俺は面倒くさいことに他人の目を気にするタイプのぼっちのため、みんなが密集している教室や空き部屋で昼食を摂るという選択肢はなかった。 意外と人目につかない中庭の… 中庭と言っても、理科や家庭科、情報の授業でしか使わない教室棟に囲まれた小さな庭だ。 ここが悲惨な高校生活を送る俺の聖地になっていたのだった。
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