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ありえないくらいの眩しい微笑みに目がくらみそうで、慌てて僕は片手で光を遮る。
ありえないほどの超イケメン。その正体は僕の叔父さ……駄目だ、言い辛い。僕の母の兄であるアインさん。イケメン過ぎて、その眩しさに時々直視できなくなってしまう。
「どうしたんだい?きょっぴー」
「いえっ、本当に何でもありません! きょ、今日も早いですね!」
慌てる僕の弁解を聞いて「へんなきょっぴー」とアインさんは首を傾げるけれど、毎回人知を超えた笑顔を見せられる僕の身にもなってほしい。
そんな僕の気持ちは知らず、アインさんは嬉しそうに頷く。
「うん。そろそろ秋が来る頃だし、季節に合わせて新しいフェアも考えないといけないしね。否が応でも気合い入っちゃうよ」
このアインさん。生まれはドイツの方らしいんだけど、日本に百年近くいるわけで。ごくごく自然に『否が応でも』なんて難しい言い回しも当たり前のように使う。
「そうだ。ホールの掃除が終わるころには今日のお弁当が出来上がると思うから、エミリオのところに持って行ってくれるかな?」
「はいっ!」
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