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第三章 もののあはれ
一
浅野内匠頭長矩と赤穂の浪士四十六人の墓がある泉岳寺。山門横の桜が華やかに咲き誇っている。多都馬は須乃と数馬を伴い、三人で泉岳寺を訪れていた。まるで縁日でも開催しているかのような賑わいに、多都馬たちは困惑していた。庶民の赤穂浪士たちへの人気は、留まることを知らないようであった。
赤穂の浪士四十六人は預け先ごとに埋葬されていた。
多都馬はまず内蔵助の墓に線香を捧げた。内蔵助の墓は、主君/浅野内匠頭長矩の隣にあった。
ー大石殿。アンタの目論見通り、上様は大分お苦しみあそばされているようだぜ。ー
安兵衛の墓は大石内蔵助の嫡男、大石主税の隣に並んで建てられていた。多都馬は安兵衛の墓の前にしゃがみ込み線香を捧げている。
「安兵衛。遅れて済まなかったな。」
須乃は目頭に溜まった涙を拭っている。
「・・・安兵衛様。」
須乃と数馬が多都馬と入れ替り、並んで安兵衛の墓に手を合わせた。
多都馬は、再び須乃と入れ替わって安兵衛の墓に前にしゃがみ込んだ、
「下戸のお主でも、今だけは付き合えよ。」
言いながら多都馬は、安兵衛の墓石に酒を注ぎ込んだ。
「さて、俺も頂くぜ。」
懐から出したぐい呑み茶碗に酒を注ぎ、一気に飲み干した。
「まだ少し安兵衛と話がしたい。二人は、暫くその辺りを散策していてくれるか?」
「はい、ごゆっくり。」
須乃と数馬は、多都馬を残して浪士たちが眠る墓地から出ていった。
ー安兵衛。俺はまだ、お主に助力したことを後悔しているよ。ー
多都馬は安兵衛の墓前で手酌で酒を飲んでいる。
“ 余計なことを考えるな。須乃殿のこと、いつまで待たせるつもりだ。 ”
墓石を見つめていると、泉下の安兵衛が多都馬を叱責する声が聞こえる。
「何を言ってやがる。キチ殿を残して先に逝ったお主に言う資格があるか。」
多都馬は、そう呟き残りの酒を飲み干した。
後ろを通った町人が驚いて、不思議そうに安兵衛の墓を見る。
「では、また来るぜ。」
多都馬が立ち上がると、地面に落ちていた桜の花びらが一斉に舞い上がった。それはまるで泉下の安兵衛が、多都馬の背中を後押しするかのようだった。
二
赤穂浪士たちの墓地から出て来た多都馬の後ろを、白髪交じりの柔和な女性が歩いてくる。供物を入れていたであろうか、丁寧にたたまれた風呂敷を抱えている。
その風呂敷に家紋 “から花” の模様が施されていた。その女性が会釈をしながら横を通る過ぎる時、多都馬は無意識に声をかけた。
「あの・・・もし。」
声をかけられたその女性は、ゆっくりと振り返った。
「御無礼仕ります。・・・拙者、日本橋にて調達屋の主をしております。黛多都馬と申します。もしや、小野寺十内殿の御内儀ではござりませぬか?」
多都馬に声を掛けられ唖然としている。
「突然のことで驚かせてしまい申し訳ござらぬ。」
「・・・あ・・・あなた様が黛様でしたか。いえ。存じております。旦那様からの文にあなた様のことが書かれておりましたので・・・。」
今度は多都馬の方が面食らってしまった。
「文には比類なき剣士が味方についた・・・と認めており・・・まさかお会い出来ると思わず、それで驚いていたのです。」
浪士の中に仲睦まじい夫婦がいたことを、そのことを不憫に思う内蔵助から聞いていた。
「申し遅れました。小野寺丹と申します。」
そこへ須乃と数馬も、歩み寄ってきた。
「築山須乃と申します。」
「黛 数馬です。」
「これはご丁寧に・・・。」
丹が須乃と数馬に優しい表情で微笑む。
「丹殿。これから、どちらへ?」
「・・・特に何も。旦那様の供養も済ませましたので、赤穂へ戻ろうかと。」
赤穂へ戻るという割には、旅支度の用意のない格好であった。須乃が何かに気付いて多都馬に耳打ちをする。
「丹殿。後は戻るだけなら、如何でござろう。今夜は我が家へ逗留なされては。」
「有難き申し出なれど、先へ急ぐ旅なれば・・・これにて。」
多都馬は丹の言葉を遮るように言う。
「いや、今夜は是非とも我が家へ。お願いいたしまする。」
多都馬と須乃の必死さに打たれ、丹は頷いて共に歩き出した。
三
暮れ六つになると店も閉め始め、通りから人々の往来も少なくなる日本橋。料理屋や居酒屋などの店は、一日の疲れを癒やしに来る客で賑わい始める。調達屋も一日の商売を終え、弥次郎とおしのが暖簾を下ろしている。
丹は多都馬と須乃に案内された奥の部屋でくつろいでいた。須乃は台所で夕餉の支度をしている。
手持ち無沙汰の丹が、台所に顔を出して須乃に声をかける。
「須乃様、私も何か手伝わせて頂けませんか?」
「とんでもない、そちらで多都馬様と御ゆるりとなさって下さい。」
奥の部屋では多都馬が、側にある長火鉢で酒を熱燗にしていた。
「丹殿〜、もうすぐ熱燗が出来ますよ。」
奥の部屋から多都馬が丹を呼んでいる。
「多都馬様がお呼びですよ。」
楽しげな須乃の顔に、丹の顔も自然と綻ぶ。弥次郎とおしのは戸締まりを済ませ、出来上がった物を運んでいく。
「丹殿、さぁお座りください。佃島の漁師連中からもらった珍味がありますから、こいつを肴に一杯やりましょ。」
童のような多都馬の表情に、丹の脳裏に亡き夫の面影が浮かんでくる。匂いに釣られて二階から数馬も降りてきた。
須乃、おしの、弥次郎が箱膳を運び終えて夕餉が始まる。夕餉は、丹を中心に赤穂の話で終始盛り上がった。数馬などは、塩の製法に興味津々で丹を質問責めにしていた。
食事が終わり後片付けが終わると、おしのは近所の長屋へ帰っていった。住み込みの弥次郎は自身の部屋へ、数馬も勉学があると言って部屋へ戻っていった。
「須乃様、夕餉まで御用意して下さりありがとうございました。」
丹は片付けを終え戻ってきた須乃へ礼を言った。
「うるさくありませんでしたか?私共は、いつもの事なので気になりませんが・・・。」
「久しぶりに楽しかったわ。」
「良かった。」
多都馬は須乃の隣で肘枕をついて居眠りしていた。須乃が風邪を引かぬように羽織りを多都馬にかけてやる。
長火鉢の上で湧いたお湯を使い、須乃はお茶を淹れ始めた。
「須乃様、お構いなく・・・。」
「遠慮なさらずに、やっと女子同士二人きりになれたので。」
「頂きます。」
二人は、お茶をすすり一息ついた。時折、多都馬のいびきが聞こえてきて二人の笑いを誘う。
「須乃様。」
「はい。」
「・・・ありがとうございました。」
「どうなさいました?」
「お二人を誤魔化す事は、出来ませんね~。」
丹は涙を少し浮かべ優しく微笑んだ。
四
須乃と丹は、縁側に腰掛け眩しく光る月を見上げた。
須乃は長火鉢で暖まった部屋の暖気を逃さぬように障子を隙間ないように閉めた。
「私・・・。」
丹は、静かにゆっくりと話し始めた。
「旦那様の墓参りが終わったら、向こうへ逝こうと心に決めていたのです。」
そう言って手に持った湯呑み茶碗をしみじみと眺める。
「・・・旦那様と夫婦となり約三十年、京都留守居役を御拝命頂いた時も御側に。ずっとこのまま二人で生涯を終えるものと思うておりました。」
「・・・でも。」
「はい、あの刃傷事件が起きてしまいました。」
丹は夜空の月を見上げながら呟いた。
「旦那様はそれから・・・もう一途に大石様に付き従って吉良様を討つために。」
俯いたままの丹は先ほどから、お茶を一口も飲んでいない。須乃は、冷めているであろう茶を取り替えようと立ち上がる。
「丹様、お茶をお取替えいましょう。」
丹は、それには応えず話しを続ける。話し続ける丹の様子を見て、須乃は再び腰掛けた。
「それでも、この私を御気遣い下さり文にて俳句などを御遣わし下さいました。」
「お優しいですね。」
「余計な気遣いをさせたと後悔しております。女々しい奴よと、物笑いになってしまったのかも知れませぬ。」
「・・・そんな。」
なんとか掛ける言葉はないのかと身を乗り出す須乃だが、何も思い浮かべず膝をつく。
「そんなことはありませんよ。丹殿。」
障子を開けた多都馬が優しい声で囁いていた。
「多都馬様。」
「丹殿、十内殿もあなたに支えられていたのですよ。そして、他の浪士達も・・・です。」
丹の目から涙が溢れ出てくる。
「討ち入りを目指す殺伐とした状況化で、あなた方の存在にどれだけ助けられた事か。・・・安兵衛などは特に、お陰で奥方・・・キチ殿の大切さに気付けた。」
多都馬は、そっと丹の肩に手を置いた。
「丹殿、生きてください。」
須乃が丹の手を掴んで強く握り締める。
「生きてください。お願いいたします。」
丹は、多都馬と須乃を見つめ大きく頷いた。
五
四月二十七日は赤穂浪士たちの遺児四人が佃島から伊豆大島へ遠島される日だった。「三族連座制」があったが綱吉がの頃には弛み、男子の遺族だけが罰せられていた。妻と女子及び僧籍にある男子は免除された。三族とは父母・兄弟・妻子である。
四十六士の十九遺児のうち流刑に該当する十五歳以上の男子は四人で、十四歳未満の男子は十五歳になるまで刑は猶予された。送られる遺児は吉田伝内、間瀬定八、中村忠三郎、村松政右衛門の四人だった。
瑤泉院は供の者を引き連れ佃島に来ていた。多都馬も須乃、そして長兵衛等と遺児たちの見送りに来た。
四人を送る親族たちは勿論のこと、瑤泉院や多都馬等も船が水平線に見えなくなるまで見送り続けた。
佃島からの帰路、船に乗った多都馬ら一行は皆一様に無言だった。大きな権力の下、どうにもならない無力感が言葉を発せられなくしていた。
京橋本湊町の船着場に着き、船を降り二三歩歩いた時長兵衛が堪えきれずに呟いた。
「多都馬様。俺は今日ほど、てめぇがどれほど無力かってことを思い知らされたことはありませんや。ご親族の方々のお気持ちを思うと、言葉もありません。」
長兵衛が公儀の仕置きに不満を抑えながら言った。
「御公儀っていうのは血も涙もありゃしないよ全く!ねぇ、お前さん。」
子供はいないが長兵衛の妻おみよは、遠島になった我が子を見送った母親たちの気持ちを思って言った。
多都馬は振り返って、おみよの背中を優しく撫でた。その時、多都馬たちの後の船から一人の浪人が降りてくるのが見えた。
「三吉、左後ろ。槍を携えている髭面の侍が見えるか?」
長兵衛配下の三吉は、多都馬が言う侍が船から降りて船着場の群衆の中にいるか確認する。
「へい。見えやした。」
「そいつは、先日も瑤泉院様の御屋敷を見張っていた奴だ。」
「とっ捕まえてやりますか?」
「あぁ。俺は振り返って、そいつを追いかけるからお前は先回りして退路を塞げ。いいか。」
「わかりやした。」
「合図をしたら走れ。」
三吉は多都馬からの合図を待った。
「よし、いくぞ!」
掛け声を合図に多都馬と三吉は、槍を携えた侍目掛けて走り出した。
六
京橋は各大名屋敷が軒を連ねる町であった。松平家や細川家など敷地面積が広い屋敷があり、長く連なる壁に身を隠せる場所はなかった。
多都馬と三吉が追いかけた侍は、観念したかのように立ち止まった。
「郡兵衛殿!」
多都馬と三吉が追いかけた侍は、元赤穂藩士/高田郡兵衛だった。郡兵衛は、多都馬に一礼した。
多都馬と三吉は胸を撫で下ろして駆け寄った。
「多都馬殿。お久しうござる。」
「郡兵衛殿、どうしたというのだ。我等の仲ではないか、何故逃げたりするのだ。」
郡兵衛は気まずい表情を浮かべ俯いている。
「お主、確か旗本/内田三郎右衛門殿の家に養子に入ったのではないのか?」
多都馬たちを見て、他家の侍たちが怪訝な顔付きをして通り過ぎる。
「旦那、お話なら別の所でいたしやしょう。」
三吉が周囲の視線を感じて多都馬に囁く。
多都馬と三吉は、郡兵衛を連れて人気のない場所を探し歩き出した。
七
多都馬と三吉、郡兵衛の三人は佃島が見える浜辺に来た。多都馬たちの前を何隻も商業船が行き交っている。
「郡兵衛殿、如何されたのだ。先ほども申したが、お主は内田三郎右衛門殿の養子に入られたはず。」
郡兵衛は多都馬の問いに、答えられず沈黙したままだった。しかし、多都馬は郡兵衛の様子から大凡の予想はついていた。郡兵衛の身なりや風貌は、主君を持つ身では到底無かった。やがて郡兵衛は、その重たい口を開いた。
「多都馬殿。内田の家は、疾うに追い出されているのだ。」
「追い出された?どういうことだ。お主は望まれていったはずではないか!」
「時が経つに連れ、討ち入りへの機運も高まってきた。叔父上の主君/村上伊予守様も、浅野方を擁護するようになったのだ。」
「お主が脱盟する代わりに養子にする約定はどうなったのだ。」
無念の思いが込み上げてきて、郡兵衛は歯が欠けそうなほど口を震わせている。
「そんな約定、ただの口約束ですよ。」
「理不尽な・・・。」
血管が膨れ上がるくらいの怒りが込み上げてくる。
「多都馬殿、よいのだ・・・見事本懐を遂げ、上野介の首級を上げることが出来たのだ。」
「郡兵衛殿。」
「それに今は、小さいながらも町道場を開いておる。贅沢は出来ぬが、その日一日はなんとか暮らせるようになった。」
郡兵衛の口元が僅かに緩む。
「では・・・。そんなお主が何故、瑤泉院様の屋敷周りをうろついているのだ。」
多都馬の問いに、郡兵衛は再び沈黙する。
「あのように大名屋敷をうろついていたら、捕り方に目をつけられ面倒なことになる。」
無言を貫く郡兵衛は、その口を開くことはなかった。多都馬も郡兵衛も次の会話の糸口が見つからず時だけが過ぎていった。
「高田様。」
三吉が二人の間の重たい空気に割って入るように口を開いた。
「アッシが言うことは、学の無ぇ極楽とんぼが言うことなんでお許し下さいませ。」
多都馬も三吉が何を言い出すのか待った。
「あの御屋敷には瑤泉院様がいらっしゃるんですよね。それから今日は、浪士様たちの御子息をお見送りに瑤泉院様は見えられた。そして、そこに高田様も・・・。」
語り出した三吉は、いつものがさつな様子は微塵もなく優しさに溢れていた。
「・・・高田様は、瑤泉院様に惚れていらっしゃるんじゃありやせんか?」
否定をしない郡兵衛に、多都馬は驚いていた。身分の差は勿論のこと、相手は主君の正室である。
「郡兵衛殿、そうなのか?」
郡兵衛は、漸くその重たい口を開いた。
「初めて御意を得て以来、御容姿は言うに及ばずそのお人柄に・・・。」
「そうだったのか。」
「お笑い下され・・・命を惜しみ、挙句の果てに主君のご正室様に懸想するなど家臣として、いや男としてあるまじきこと。」
多都馬は、優しい眼差しで郡兵衛を見つめている三吉に感服していた。
「笑うなどと・・・。一人の女子のことを、そこまで・・・。笑うものか。」
多都馬の言葉に郡兵衛は膝をついて泣き崩れた。潮風が妙に目に染みる多都馬と三吉だった。
八
多都馬と三吉は、日本橋で郡兵衛と別れた。日が暮れても日本橋の人通りは昼間と変わりなかった。仕事を終え湯屋に向かう者、料理屋に連れ立っていく者、様々な人間が通りを闊歩していた。
多都馬は、今日はひとしきり飲みたい気分だった。家路に就こうとする三吉を無理矢理誘い調達屋に立ち寄らせた。
夕餉の支度が終わり、ちょうど須乃たちが箸をつけるところだった。
「叔父上!今までどちらにいらしたのですかっ。」
心配していたのだろうか、数馬は怒り心頭で迎えた。
「悪ぃ悪ぃ、ちょっとな。」
数馬は鼻を膨らませながら、箱膳の前に座った。事情を理解している須乃は、何事もなかったかのように料理を運んでくる。
「さぁさぁ、もうその辺で。今日はご馳走ですよ。丹様がお作り下さった“いとこ煮”という郷土料理です。」
各自の箱膳には丹がこしらえた“いとこ煮”が並んでいた。
「は〜っ、こいつぁ凄ぇや。ホントにアッシもよろしいんでしょうか。」
「どうぞ。御口に合うとよろしいのですが・・・。」
丹が優しい眼差しで答える。
「須乃。早く座れ座れ。」
多都馬の号令で一斉に御膳に箸をつける。
「丹殿!こいつは絶品ですね~」
多都馬が鼻から吹き出す湯気を押さえながら“いとこ煮”を堪能していた。
「丹様、これはどのようにお作りするのですか?」
「難しいことではないのです。里芋・大根・人参・こんにゃく・油揚げ・豆腐・ごぼう・昆布などをさいの目に切って煮、ゆであずきを加えて、塩と醤油で味付けするだけなのです。」
多都馬を始め皆、丹の“いとこ煮”に舌鼓を打った。
多都馬は、隣に座る三吉の盃に酒を注いだ。
「あ、こりゃどうも。」
三吉は多都馬が注いだ酒を一気に飲み干した。
「さ、旦那も・・・。」
三吉が多都馬の盃に酒を注ぐ。
「三吉、今日は見事だったぜ。」
三吉は褒められて恥ずかしそうに頭を掻いた。
「まさか郡兵衛殿が瑤泉院様のことを、あのように思っていたとはな。」
「色恋沙汰に関しちゃ、旦那よりもアッシのほうが一枚もニ枚も上手でございますから。」
「ぬかせ!」
調子に乗るなと多都馬に頭を叩かれる。多都馬は、そう言いながら左隣の須乃を見つめた。
肝心の須乃は、丹とお喋りに興じて笑っている。
「三吉・・・。今日は改めて人の心の機微というものに触れた一日だったよ。」
「おっしゃる通りで・・・。」
感傷的になり沁み沁みとした気持ちに浸っている時、遠くから時を知らせる鐘が鳴り始めた。
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