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何も知らない俺に対する説明と同時、ヴァニッシュに対して説得しているんだろう。
この2人、もう何度も、こんなやり取りを繰り返してきたんじゃないだろうか。
「……どんな事情だろうと、命奪われた者にとっては関係ない。
俺がそれをしたという以外に、意味ある事実などない」
「そうかなぁ……豊はどう思う?」
「えっ……」
こんな深刻な話で突然、こっちに振られてもな。ティアーは明らか、自分の意見を援護して欲しそうだけど……。
「逆らえないんなら……不可抗力なら。
ヴァニッシュのせいじゃないんじゃ、ないかな……」
別に誰に媚びるわけじゃなく、自分の意見を言った。
ティアーからしたら自分と同意見だったんだろうに、何故だか不思議そうに首を傾げて俺を見た。
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