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プロローグ
最初は可愛いと思う程度だった。髪型やメイクがとても似合っていて、「なっちゃん、なっちゃん」と懐いてきたから。
でも、「寂しいから電話しよう」とか「ご飯に行こう」とか「買い物に行こう」とか、太陽よりも眩しい笑顔で誘われるうちに、それは“可愛い”ではないのかもしれないと思い始めた――友達なら、抱きしめたいと思わない。ずっと一緒にいたいとまでは思わない。いつも彼女のことを想ったりしない――。
彼女が好きだ――私はその気持ちを伝えずにいる。
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