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肌寒い十月の昼間。人気のない登山道の外れに私たちは神秘になっていた。すっかり紅葉に満ちた木々が、我々の裸を見守るように猛々しく蠢いている。男と女のそれはまだ交わることなく、溢れた愛液を冷たい風に晒していた。
「私の桃が熟されていないって呻いてるの、あなたの手で染めてほしいの」
頼もしく天へ伸びるコナラの木に両手をつき、自ら撫でまわした尻をはしたなく突き出した。背骨をなぞる彼の冷えた指先が尻の割れ目までなぞりきると、手を振りかざし力強く臀部を叩いた。ピシャリと響く音に重なって、あっ、と声が漏れる。何度も何度も、桃が赤く熟すまで痛いほど叩かれる。
「あっ...夏が旬だなんて言わせないわ。あっん...もっと、もっと秋の桃にして」
性器や乳首には一切触れていないのに、膝が震えるほどの快楽に狂ってしまいそう。
真っ赤に熟れた桃の付け根には、寒い風に劣らない火照りから溢れ出す愛液が垂れている。女の匂いが木々の隙間風に乗せられ、彼の鼻腔を刺激した。抑えきれない男の両手で真っ赤な臀部を鷲掴みにされ、ペニスの先とヴァギナの分泌穴がヌルッと口づけした。
「そんなに美味しそう?ふふっ、ちょうだい...まんこに沈めて」
押し開けられ、彼のペニスの形へと変形していく膣内をじっくり時間をかけて堪能するように、重たく圧迫するように挿入される。あまりにゆっくり入れるものだから、変な声が嗚咽みたいに漏れ出てしまった。恥ずかしさに更に感度と熱が増していくのがわかる。陰毛が肌に触れるまで入ると、抜き差しはせずにもう一度尻を叩かれた。また変な声が、恥ずかしい。
「あなたで満たされて、私、情けないほど幸せよ」
いやらしく尻を突き出し、挿入されたまま振り向きそう言った。女が秋の下で裸になり、男に尻叩きとペニスを要求する神秘的な肌の塊に、コナラが揺れて嘲笑っている。
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