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「鬼神、俺になにをした?」
「俺の唾液には動物の動きを麻痺させる成分がある。知らなかったのか」
ペロリと舌なめずりをしたシュリの手が脚のあいだの性器に伸びてきた。
「小ぶりだが、たしかに男だな」
含み笑いでやわやわと揉みしだかれる。畑仕事に追われて自慰をする暇もなかったせいか、萎えたものがどんどん膨らんでゆく。
「あ、ダメだっ。そんなことするな。出る、出るから……うっ!」
性感だけは麻痺しなかったのが不思議だが、俺はあっけなく果ててしまった。ぐったりと力を抜いた体にシュリがのし掛かってくる。尻の窄まりを指でなぞられた。
「今度は俺の番だ」
「え、食うってこっちの意味!?」
「言っている意味がよく分からんな。頂くぞ」
どこから出したのか、油のような液体を尻孔に塗られ、指先で内部の柔らかいところを擦られた。
「やめろっ、尻の中なんてさわるな……、あ、あっ!」
どうして恥ずべき場所が気持ちいいのだろう。
こんな場所で感じてしまう俺が変なのか、さっきの唾液のせいか。気付けばだらしない顔で悶えている自分がいた。
「やっ、そこ、ひぁっ……!」
撫でられ続けて敏感になっている膨らみを、仕上げとばかりに押されて悲鳴を上げる。気持ちがいいのは後孔なのに、男の性(さが)か性器から白いものが噴き出ていった。
腰のあたりにゾクゾクと怖気が走ってゆく。自分を抱きしめるように余韻を逃がしていると、シュリが呟いた。
「よかったか。……次は俺の番だ」
着物の帯を解くと、そこには極太の凶悪そうな性器が天を仰いでいた。先端は露で濡れそぼり、血管が何本も浮き出ている。
鬼神というだけあって人間離れしている。感心する間にあっさり脚を広げられ、さきほど弄られた孔にピタリと先端があたった。
「や、やめてくれっ。そんな大きなモノ、男の俺には無理だ、入らないっ!」
「可愛いことを言う。安心しろ、さっき存分に慣らしたから大丈夫だ」
言い終わらないうちに、入り口を裂くほどの質量が差し込まれた。
「キツいが、締め付けられる感じが堪らんな」
「なに勝手なことを、うあっ……っ」
男のものを受け入れている場所が焼け付くようにヒリヒリとする。どう考えてもサイズ的に無理なのに、シュリは奥へと押し進めるのをやめない。
「も、もう勘弁してくれ。……息をするのも苦しいんだ」
弱音を吐くと、「口を開けろ。楽になる方法がある」と顎を持ち上げられた。
「なにを……、んんっ」
また口づけられている。頬の内側や上顎を肉厚の舌が舐めていく感触がする。下半身も口もこの鬼に犯され、唾液を飲み込まされている。
ダメだ、こいつの唾には痺れさせる効果があった。そう気付いたときにはもう体が動かなかった。
「柔らかくなったな。一気に奥まで行くぞ」
「やめ……っ」
制止の言葉も虚しく、体の奥を引き裂かれるような感じがした。続いて、何度か奥のほうへ猛ったモノを打ち付けられる。
その頃にはもう体全体が麻痺していた。だがそんな状態なのに性感は残っているのか後孔を擦られるたびに鈍い愉悦が生まれてゆく。
「ひ、ぁん……っ!」
初めて男を受け入れさせられ、奥を突かれ続けたせいか俺は意識を失ってしまった。
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