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謎の少女
木下藤吉(40)は、都内で心身催眠療法のカウンセリングをしていました。
中央区の雑居ビルの3階に治療室として開業しています。
木下藤吉は、予約患者がいないこの日、執務室から窓の外を眺めていたら、、
橋の上に学生服の少女が一人で立っていた。
木下藤吉は、しばらくその少女を窓から観察していた。
何やらぼんやりと遠くの方を見ているようである。
時折りため息を漏らしたり、何かを悩んでいるかのようでもありました。
木下藤吉には、危なかったしい少女に見えていたのであります。
そう、、橋の上から飛び込むんじゃないかと、、、自殺?
すると、浜風が吹いてきて、少女のスカートがひらりと絶対領域が見える。
少女の長い髪が浜風で靡く、、片手で髪を押さえて白い横顔がはっきりと見えた。
その横顔を見て、「何処かで会ったような?」と記憶がよぎる。
そして、1時間が過ぎたら、その少女は帰って行く、、、
それから、2日、3日、と同じ時間同じ場所で少女が橋の上で遠くを見ている。
木下藤吉は、彼女の心の奥底を見てみたいという衝動に駆られる。
それは、、職業柄でしょうか?それともただの好奇心?精神科医だから?
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