謎の少女

1/11
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ

謎の少女

木下藤吉(40)は、都内で心身催眠療法のカウンセリングをしていました。 中央区の雑居ビルの3階に治療室として開業しています。 木下藤吉は、予約患者がいないこの日、執務室から窓の外を眺めていたら、、 橋の上に学生服の少女が一人で立っていた。 木下藤吉は、しばらくその少女を窓から観察していた。 何やらぼんやりと遠くの方を見ているようである。 時折りため息を漏らしたり、何かを悩んでいるかのようでもありました。 木下藤吉には、危なかったしい少女に見えていたのであります。 そう、、橋の上から飛び込むんじゃないかと、、、自殺? すると、浜風が吹いてきて、少女のスカートがひらりと絶対領域が見える。 少女の長い髪が浜風で靡く、、片手で髪を押さえて白い横顔がはっきりと見えた。 その横顔を見て、「何処かで会ったような?」と記憶がよぎる。 そして、1時間が過ぎたら、その少女は帰って行く、、、 それから、2日、3日、と同じ時間同じ場所で少女が橋の上で遠くを見ている。 木下藤吉は、彼女の心の奥底を見てみたいという衝動に駆られる。 それは、、職業柄でしょうか?それともただの好奇心?精神科医だから?
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!