5人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、坂上空は、母の親しかった友人から、二ノ瀬優の実家の連絡先を教えてくれた。
その実家に電話して、二ノ瀬優さんと会うことにしました。
「もしかしたら、二ノ瀬優さんが、わたしのほんとうの父親かもしれないと、」
あるコーヒーショップで待ち合わせして二ノ瀬優さんとお話ししました。
「心春は、やっぱり、『空』ちゃんにしたんだね、」
「どう言うことでしょうか?二ノ瀬さん、、」
「前に心春と話したことがあってね、子供が出来たら名前どうしようか?ねって、」
「ふぅーん、そうだったのですか?」
「あのときいろいろな名前を考えたね、男女どちらでも良いように雲とか青空、風とか、真剣に考えていたねぇ、」
「へぇ、、そうなんですね、、」
「あぁ、言っておくけど、ボクは、空ちゃんの父親じゃ無いよ、」
「えぇ!それじゃ、ダレなんですか?」
当時の坂上心春と二ノ瀬優は、将来を誓い合った恋人同士でありました。
ところが、心春が妊娠したことで二人の仲はギクシャクしてしまったのである。
そのことを優は、母親に相談していました。
一方では、心春は、木下藤吉に恋愛相談をしていました。
最初のコメントを投稿しよう!