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坂上空は、名刺をバックに入れて帰って行く、、、
木下藤吉は、彼女が見えなくなるまで、其処に立っていた。
何故だろう?何処かで会ったような気がする?
そう思いながら、診療室へ帰って行くのでありました。
「えっ、まだ居たの?藤子、、」
「酷いぃ、まだ居たのは無いでしょ、お兄ちゃん、、」
「ところで何の用だい?藤子、、」
「これっ、お母さんに言われて持ってきたの、、」
「あぁ、いつものやつか、その辺に置いといて、藤子、、」
「はい、はい、どうせ見ないでしょうけど、まだあの事を引きずってるの?」
「、、、、」藤子は、テーブルに見合い写真を置いていた。
妹の藤子が言っていた、あの事とは、、、
木下藤吉は、30歳のときに結婚式を挙げようとしていたが、、、
結婚式当日に新婦(相模響子)が居なくなっていました?
新婦はウェデングドレスを着たまま、結婚式場の屋上から飛び降り自殺をしていたのでありました!!
参列者の人々は、新婦はマリッジブルーになっていたのだろう?と口々に言っていました。
果たして、そんな理由であろうか?真相は本人しか解らないことである。
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