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坂上空は、また言葉に詰まっていた。
木下藤吉は、空にジャスミンティーを入れてやる。
「あっ、コレ、ジャスミンティーですね、木下さん、」
「嫌いで無ければ、どうぞ、空さん、、」
「はい、わたし好きです、、」
「別にハーブティーもあるけど、、」
「いいえ、コレで良いです、木下さん、、」
「ゆっくりで良いから、話せるようになったら聞くよ、空さん、、」
そのジャスミンティーを飲んで、空は、順を追って話してくれたのである。
空の母親は、1年前に病気で亡くなったこと、、、
病院のベットの上で、ほんとうは、父親が生きてることを話していた。
空は、母親から、父親は亡くなっていると今の今まで聞かされていたのであります。
それが、、父親は生きてると言われても、ピンとこなかったのである。
その父親は、誰だと言わずに息をひき取ったのであります。
後で祖母に聞いても分からずじまいでありました。
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