先生との時間

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先生との時間

恋ってすぐ思い通りに実らない方がいい。 こんなことを思う私はきっと、本当の恋を知らない、ていうか恋って何だ。これは私が高校3年生の時、新任で入ってきた結城直(ゆうき なお)先生との話。 「𓏸𓏸さん、…誰にも言わないでね」 「こんにちは 今日から副担任になります 結城(ゆうき)です。1年間よろしくお願いします」 先生は新卒でやってきた副担任で、関わる機会は少ない。背は私より少し高くて、髪の毛は染めたことのないような真っ黒、声は高めで優しくてふわふわした感じ。特別かっこいいわけでもないし目立った様子はなく、教室の椅子に座ると生徒に間違えられているような、先生と言うより生徒みたいな人だった。私はなぜか先生に興味が沸いた。 その頃の私は男子に弱気で、自分から話しかける勇気もなく、そもそもの話としてあまり人に興味がある方ではなかった。別にきっかけがあった訳じゃないけど、先生が好きになりたいと思った。先生と生徒の特別が欲しかった。 先生が作るテストはクラス順位を出してくれるから頑張りがいがあった。まずは一位を取った。先生に褒めてもらえた。あとは先生が担当している教科の検定を受けた。必死に勉強を頑張って、試験日に遅刻はしたが内容は問題なく、合格することができた。秋ごろになってくると面接や進路相談を口実に放課後先生と2人で、私のこと、先生のこと、プライベートな話と、話すことができた。先生はとにかく優しくて、少し抜けているところもあるけれど授業をしているところや、部活で遅くまで残って生徒を見ているところを見るととても胸がじんわりして、一生懸命になれる人なんだと思った。私は先生が好きだ。 気のせいかもしれないけど、先生も応えてくれるように、自分の趣味のこと、家族のこと、元カノとこの前別れたこと、他の生徒には言わないようなことや知らないことを言ってくれるようになった。 私はどんどん期待していった。 冬休み前、決定的な出来事があった。私が携帯を購入した際に思い切って連絡先を聞いたのだ。先生は目を伏せて「内緒だよ、絶対言わないで」といいながら私を連絡先に入れた。私が連絡先に追加した1人目は先生となった。受験がもう身近に迫ってきていた。受験日は12月前、先生と最後の面接をして、私の顔を見てさいご「俺も頑張らないとね」と背中を押した。24日のクリスマスは合格発表日だった。その日は研修で逢えないからと夜電話をする約束したが、直接会って結果を聞きたいと言われた。19時30分に近所の公園、先生は迎えに来た。 小説ってこんな感じで大丈夫なんでしょうか、!これほんとは実話で、話すことがありすぎてうまく書くことがまとまらないんです!ご指摘ください、!よろしくお願いします!
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