俺だけに見せて、可愛いその姿。

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湊と同棲して、今月でもう9ヶ月くらいになる。 湊があまりにも話したがらないからよくは知らないが、父子家庭で育った湊は再婚相手とその連れ子との関係が上手くいってはいないようだった。 本来なら警察官という立場の俺が、一市民を自宅に居座らせるなんてことはあってはならないことだが、そもそも俺たちの出会い自体がイレギュラーであったんだ。 言い訳をするなら、必要に駆られてといったように半同棲状態だった俺たちは、湊が今年の4月に社会人になったことで正式に同棲することになったのだった。 湊は今でも、家族のことは話したがらないが、いつかは言ってくれるはずっと、そうやって言い聞かせては季節も既に冬になろうとしていた。 「で?今日のデートはどこに連れて行ってくれるんですか?湊さん」 「それは着いてのお楽しみですよ、煌太さん」 今日は月に一度のデートの日。俺たちは今、レンタカーで隣町へと向かっている。
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