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六日目 元日
1月1日、朝。
一日中起きていて、僕は梅さんにおはようと言いにいった。
梅さんのドアをノックしようとしたが、話し声が聞こえてきた。
男の人の声が聞こえてきて、僕の気持ちが怒りに満ちていた。
僕が怒るのは筋違いだろう。だから、怒ることはできない、それでも、僕はこの怒りをどこにぶつければいいかわからなかった。
僕は自室に戻って、ベッドに座って泣いた。
そして、そのあと、泣き終えると、家族みんなで神社に行った。
神社には人が溢れていて、迷ってしまいそうだった。
「お、梅と湊人、こんなところにいたのか」
あいつが話しかけてきた。
「海斗さん!」
梅さんが嬉しそうな声を出して言っていた。
両親は僕を連れて、別々に行動をするということになった。
邪魔はしないように行動するということだった。
僕の存在は邪魔なようだ。
心が苦しくなった。
1月2日、雨。
今日は雨が降った。
何も考えつかなかった。
1月3日、曇り。
梅さんと海斗さんが楽しそうにリビングで話している。
ノートを破り捨てた。
1月4日、雨。
殺したい。
鏡を見たら、顔がわからなくなった。
ドス黒くて、ドロドロとしていた。
気持ち悪い。
自分の気持ちを表しているようで嫌だった。
吐き気がする。
殺したい。
なんで。
なんでそばにいてほしい人たちは、いつも手に届かないのだろう。
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