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僕が就職した先は、書類整理をしたり、する会社。
でも、その会社は、思った以上のブラック企業だった。
毎日、朝5時から夜12時まで。
お昼休憩は、たった10分あるかないか。
上司からは、仕事を押し付けられるし、高卒の僕は、肩身の狭い思いをしている。
断れば、
「高卒なお前を雇っただけありがたいと思え。」
と言われた。
同僚は、どこも有名大学から入社来た人ばかりで、助けてくれる人もいない。
働き始めて1年ついにクビにされた。
まあ、薄々は、わかっていた。
上司の口癖は、「これをしないとクビにするぞ。」
という脅し文句だった。
何度会社を辞めたいと思ったことか…。
でも、半年で辞めてしまうと次の就職先に採用される確率は低い。だから、一生懸命食らいついてきた。が、ダメだったらしい。
僕は、理不尽なことすぎて、ため息を着きながら、夜12半の夜空を見ていた。
ふと、祖母に会いたくなった。優しい笑顔で頑張ったねー。って言ってほしい。
いつも、空は綺麗だ。
祖母の口癖がある。
「どんなに離れていても…。この世にいなくても…。空は、どこまでも続いている。同じ空を見ているからね。上で見てても、下で見てても…ね。」
と言っていた。
そんな発想僕には、なかったので、よく覚えている。
空を見上げると、祖母が見守ってくれている気がする。
僕の勘違いかな。
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