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ミカエルは、面食らったように黙った後、ようやく答える。
「唇に、口づけをする」
「――」
声にならなかった。
私はーー本当にひどいことをーー。
――私は自分のしてしまったことを悔いながらも、急いで奏にキスをする。
すでに水は奏の頬まで侵食しており、私の口にも、水が入る。
ピカッ――!!
途端に、大きな光に包まれた。
それは、暖かい光。
あまりの居心地の良さに、今までの辛かった記憶や、怖かった感情が、徐々に消えていくのがわかった。
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