第二十四話 願いはーー

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「天使の君が、人間の彼にできることは限られていた。 だから、今回のような罪を招くような結果になったんだ、と思う……。 だから――。」 その言葉に、私は覚悟を決める。 「ーー今度は、お前がそばにいて、彼を救ってあげなさい」 「!」 聞き間違いかと思って私は顔を上げる。 「私の魂は……消滅するんではなかったんですか?」 「消滅?  そんなもったいないことするわけないだろう。 魂一つ作るのに、どれだけ時間かかると思ってるんだ。 これもリサイクルさ。」 「……はあ。」 かなり拍子抜けした気分だった。 死を覚悟していたから、再び生きれると聞いて、全身の力が一気に抜ける。 神がニヤニヤしながら続けた。 「お前はどうも人間臭いようだからな ここよりも、下界の方が少しは過ごしやすくなるだろう。 ――な? ミカエル」 私が聞き返すよりも先に、神の隣にミカエルが現れる。 「!」
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