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私の返答と同時に、制服姿の奏が、大きな光と共に現れた。
「……っ!」
その目は開いており、ミカエル、神――そして私を見つめる。
「……。」
「奏――」
「聞いてたろ?
アズラエルは、可哀想なお前を助けたかったんだ。
禁忌にまで手を出し、魂の消滅を覚悟するほど」
「……別に頼んでないけど」
「……――。」
その言葉に、覚悟していたものの、ちくりと胸が痛んだ。
「ほおほお」
その答えに、神が意地悪くニンマリと笑うと、パチンと軽快に指を鳴らす。
すると、目の前に大きな鏡が現れた。
「……何これ」
「…真実の鏡……?」
私の答えに、神が頷く。
「そう。真実の鏡だ!」
すると、奏が映った。
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