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「――分かってるんなら、それで済ませてよ」
「いいや、ちゃんと口で言うまで叶えん!
天界は厳しいんだから」
「……はあ?」
すると、横にいたミカエルが、ため息をつく。
「やれやれ。主神の悪い癖が出たようだな。
安心しなさい。奏くん。君だけではなく、ルシファーにも何度も意地悪していたお方だ。」
「……一体何を?」
私が尋ねると、ミカエルが呆れるように言った。
「大天使長時代、何度もお兄ちゃんなんだから、と言って、よく奴を苛立たせていた」
「……。」
「な、なんだよ?! 別にそのくらいいだろ?
お兄ちゃんだったのは本当なんだし!
今回の奏だって、言葉が少なすぎる!
矯正するためにもだな」
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