第一話 始まり
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「――」 すでに喉はつぶれてしまっていて、彼の名前を叫んでも、空気だけが深夜の夜空にむなしく響き渡るだけだった。 お気に入りだった私の赤い瞳も、ほとんど光を失いかけている。 あの人も彼も失って、私にいったい何が残ったというのか。 ーー一体、どこから間違ってしまったの?
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