ベンツ

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 秋の午前九時ごろ自動車の部品らしきものが落ちてきた。自動車工場で働く修平は次々に落ちてくる部品を見ていた。 「あれは何だ」彼は同僚たちと話していた。よく見ると高級車かもしれないと修平は思った。  さっそくその自動車の部品を組み立てることにした。本当は許されないことでったが。  その部品を組み立ててみるとベンツが出来上がっただった。  周平はこれはついているなと思い、その銀色の車体のベンツに乗ることにした。自動車工場なのでごまかして乗ってみた。ナンバーズプレートなんていうものはどうにでも出来た。違法に近いことだったが。  ベンツは乗り心地はよかった。彼は落ちてきた部品でベンツを作ったのだった。ふだんは日本車を作っているアジアの国の自動車工場は彼の勤務先だった。
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