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その時修一は後悔した。部品は落ちできたが素直に部品が落ちてきましたと警察に届ければよかった、と悩んでいた。
「何? 部品が空から落ちてきたのか」警察官は言った。そのいかにも気の強そうな警察官は怒り顔になったが「そういえば上空を飛んでいる飛行機から自動車の部品を落としたという話は入っているぞ。それだな」
もしかして無罪かと修一は期待した。
「ベンツかだいたい話は合っているな」
「僕はどうなりますか?」
「無罪」
「ありがとうございます」
「その代りにベンツはここに置いて行け」警察官に言われてしまった。
修一は同僚と歩いて工場に戻った。
「よけいなことはしないほうがいいな」修一は言ったのであった。
「その通りですね」同僚は答えた。
(了)
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